お陰様休日を
慣れないゆったりとした時間の中で過ごしています
それは大雪がもたらしたものであり
年老いた両親たちがもたらしたものでもある
きっと
日々両親たちは24時間をこんな風にゆっくりと少し持て余し気味に過ごしているんだろうな
それは
私にとっては新鮮で少しふがいないような時間であるのですが
90近い3人にとっては精一杯な時間なのでしょう
必死ではあるものの少しさみしいような時の流れ
かといって
私たちがもたらすあわただしい時間の流れにはついてゆけない
だからこのままでいいよ
と言うのかもしれない
老いるということをしみじみと感じ
かつてあった輝く日々を回想しながら
今ある自分の存在をあまり直視しないようにする
そんな日々なのかもしれない
ごめんね
ちょっとつぶやきながら
それでも私たちのあわただしさが
年寄りたちの何かを救ってもいるような気がしている
すべきことがあること
行かねばならないこと
しなくてはならないこと
それが
必要とされている確信であり
生きているということの実感何だと思える
久しぶり
本を読む時間を持てた
静かに
座ったままでいられる時間
没頭できるる時間
幸せ
あ~本読む時間ができたんだ
と
愛しき者が言った
嬉しそうな笑顔で言った
それが又嬉しい私でもある
愛しき者の本棚から
そこにある何冊もの中から
選んだ本
たいていは
その持ち主と同じように読み浸れるものばかり
好きな言葉がちりばめられ
キラキラと胸に響く
読み進めていくと
もう夢中になって止められない
次の物語の舞台を空想しながら
わくわくしてくる
掃除機をかけながらも
ちょっと本を開きたくなる
なんて中途半端な
と笑えてくる
でも待てないのです
今読み終えた物語
その舞台が頭の中に広がって
なんだかそこに立っているかのように風景が見えてくる
そしてそれは
私の愛しきものたちのこれまでと少し重なって
一緒に物語の中を歩く
そこにある感情にうなづいたり首を傾げたりしながら
私もそこに
有る
感傷的になったり 大きな希望が広がったり 何となく気持ちを許せたり
それは
私の存在の希望にもなって
頑張れる力にもなる
これも こんなことも 良いんだよね
迷うことも
一歩踏み出すことも
立ち止まることも
失敗することも
たいていの人に有って
何かしら誰にも有って
当たり前
ちょっと勇気を出すこと
ちょっと頑張ること
そこからまた始まる何かがちゃんとある
答えは全部自分の中に
答えなど分からなくとも
進めば何かが見えてくる
活字の中に
夢 希望 勇気 測り知れない悲しみ 痛み 戸惑い そして喜び
全てが広がって
擬似的であっても体験できるひと時
あ~もっともっと読みふけっていたいと思いながらも
こんないい天気は
ちょっと表の空気も吸わなくちゃね
読書は
夜の闇の中か
雨の日が似合う
そう思えて
これから少し表へ出かけようと思う
そこにも
何かしら物語が広がっているんだもの
いろんな感情が待っているんだろうけれど
あまり間違えないように
歩いてこようとも思っている
温かい日差しを浴びながら
冷たい空気を感じながら
思い切り深呼吸して歩いてこよう
^^