パリに到着後 昨年は工事現場さながらだった Pertinenceへ その夜は シェフと私は 現場研修 壁際位に立ってみていることと 唯一出来るのは洗い物 料理の流れを見ながら ホールのテーブルを見ながら 皿が並べられ 盛り付けられてゆく料理 “サービス!”という声が 仕上がったよ の合図 手際良く仕上がってゆく料理 合間に洗い物 フランスのディナーは 20時くらいからお客様が入り始める 日本人のお客様(もちろん私たちもですが)は 19時くらいからは食事をしたい あわよくば18時でもいいくらい^^ 文化の違いですね そして ゆっくりと 良く語らいながら食事の時間を楽しんでいる それにしても 良く語らう 何を話しているのか全く分からないのが残念・・・・ このくらい語らったら 理解しあえる打折ろうな~ と感心したり わが身に置き換えて 反省したり 長年連れ添った夫婦なら 言葉はなくとも 分かり合える とか 察する とか 日本人ならではの奥ゆかしさもありますが 最近の自分たちに置き換えると 仕事でたくさんお話したり 互いに話をしているので 仕事を終えると あまり話さない・・・・ 時々大切な会話もわかっただろう なんて思ってすれ違うことも・・・・・ 疲れていたりすると もういいや・・・・なんて諦めてしまったり・・・・・ いかんいかん ちゃんと話さなくっちゃ と 厨房から垣間見ながら そう思った次第です 大切なこと ちゃんと話をすること 長く話ができる間柄であること それが他愛ない事でも 大切なことでも そう言えば 私達ディモアのテーブルを囲んでくださるお客様のテーブルでも 会話の弾む方たちの笑顔が浮かびますね^^いいないいなと思っていいつも居た自分を想い これからは 何た勝手に思ったりしながら^^ 厨房では 息のあった二人が 最小限の言葉で 次々に料理をしあげてゆく 息の合ったコンビに感心     そして   いざ!本日は 念願のPertinenceランチ♪ 昨年のオープンから 多くのお客様がはるばる来店してくださり お写真を送って下さったりして 画像は見ていたものの ようやくいただく時が^^ シェフは ワインとお料理が組み合わされた デキスタシオンのフルコース 私は 少し軽めのランチコースと 飲み物をグラスでいただけるだけ そこにお勧めのトリュフをプラスして わがままで申し訳ない 一皿一皿 味わうごとに様々はお味が口中に広がり 重すぎず軽やかに 重厚なソースでと 変化があり 飽きることなく ナイフとフォークが動く ワインも心地よくマリアージュして 至福の時^^美味しく 時に涙がこぼれそうな感動を覚えながらいただきました 幸せだね~ 美味しいね~ 幸せだね~ 美味しいね~ 何だなんだこの会話 昨夜色なこと一杯語らおう!なんて思ってたのに この言葉しか出てこない・・・・・・ この日 少し離れたテーブルには 日本人のご夫妻が 旅の終わりに ここPertinenceで日本人シェフが頑張っているとお聞きして 明日の出発前に予約を入れました とおっしゃっていました 何となく懐かしい日本語が聞こえてきます 奥様は さすがに連日のお食事で胃が持たれていて ハーフポーションで それでも食べきれない感じ 美味しいのに残念 とおっしゃいながら ご主人様にヘルプを わかります わかります^^ 素敵な偶然に驚いたのは 蓼科の私たちのお店に お越しいただいた方が ご予約でいらしたのです え~~~~~~! 同じ日の 同じ時間帯のテーブルで 会えるなんて ビックリ!! 私たちの存在が 騒がせないように 配慮してくださり 遠くから視線だけ交わしながら あとでね^^ と それぞれの食事を楽しむ 時々お母様が ウィンクしながら サムアップ!美味しいわ~の合図^^ 隣のテーブルは 女性お二人 お仕事の合間に打ち合わせもかねて と言った感じ でも 食に関して興味のある方たちのようで 一皿一皿何かしら言葉を交わしているのですが 理解はできず・・・・ ギャルソンが ウィンクして Good!って言ってるよと教えてくれる 粋なカップルのテーブルは ワインもたくさんいただきながら会話が弾んでいる 忙しくなってきた なんて心配しながら食事してたらいけないね・・・・ ゆっくりゆったり と言い聞かせながら^^ そのうちに お帰りになる方のテーブルにシェフが挨拶に なんだか私に似ているね^^みたいな話になってる 隣の女性が はやりサムアップして good!^^と微笑みかけ 何やら話しかけてくれる こんな時ほど 言葉が離せないもどかしさを痛切に感ずるのだが・・・・どうしようもない こうなると あのテーブルの方も このテーブルの方もわかっているのかしら・・・・ と 気の小さい私はなんだか落ち着かなくなって・・・・だめね ギャルソンと息子がなんとなくフォローしてくれているのですが どうしていいやら・・・・・ どうやらなんとなく みんなわかってるって感じ^^ 食後酒に 梅酒を少し みなさまに 全てのテーブルが 食事を終えて 残ったのは あのお知り合いの方 お嬢さんは 有名ブランドの革職人さんを経て 更なる高みへ フランスと日本とを行ったり来たり ちょうどお母様が フランスへいらして 今日このテーブル^^ すごい偶然ですね~ しばし盛り上がります^^ 食の分野でも 革職人さんの分野でも すべての分野で 働き方 職人を育てることが難しくなってきていること フランスの職の在り方 システムなどをお聞きし 日本もまた同じではありますが そんな中で 店をやってゆくこと しみじみと大変だな~と 親ばかながら涙が・・・・・ けれど自分で決めたこと こぼしたことなど一度もないのだから 心配ばかりしている私は 本当にマイナス思考ね 今回の旅で一番学んだことかもしれません あ~どんどん取り留めのない日記になってゆくので ここらで一息 ぼやきの日記を休みましょう・・・・・・こんなところまで読んでくださったあなたに感謝します すみません ^^

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